お金の形(2)
先生 「前何処まで話していたっけ?」
私 「入ってくるお金には、それぞれ形があるという話ですね。紐付きと先生は言っていましたよ。」
先生 「そうだね、理由も無いのにお金を払ってくれる人はいないから、必ずお金が入るには理由がある。」
私 「その理由ごとに形として分けて管理しようね。という事ですね。」
先生 「そうだね、そうしないと、どの部門で何が起きているかという事の判断が難しくなる。企業なら当然のようにやっていることをね、ここの家庭でもやろうね。と。」
私 「でも、普通のご家庭では給料所得だけなんですから、殆ど意味のない分類になるんじゃないですか?」
先生 「これから、その意味を持たせるのさ。前回は入りに対するひも付きだけど、今度は出に対するひも付きの話だ。」
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先生 「まず一般的な家計簿っぽい物を作ってみようか。」
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給料手取り 30万円/月(年収500万、ボーナス2か月)
家賃 90,000円
通信費 15,000円
水道光熱費 15,000円
食費 60,000円
保険料 30,000円
車のローン 20,000円
ガソリン代などの雑費 50,000円
貯金 20,000円
私 「細かい数字は適当っぽいですが、ある程度ゆとりのある家計簿ですね。」
先生 「今の一般的な年収からすると、かなりゆとりのある上位20%位の家計簿だね。説明しやすいから、この年収で計算するよ。」
私 「この費用をどのように分けていくんですか?」
先生 「この費用のうち、毎月必ず出ていく費用を固定費として紐つけするんだ。」
私 「固定費ですか。。」
先生 「まず、固定で出てしまうのは家賃、通信費、水道光熱費、保険料、車のローン。これらだろう。通信費と水道光熱費は本来ならば変動費だけど、個人の家計だとほぼ似たような数字だし、どんなに削減しようとしても必ず必要なものだからね、ここでは固定費に分類する。総額では17万という事になる。」
私 「この金額はこの家計簿では必ず抜けてしまうんですね。」
先生 「だね。そして食費、雑費が変動費という事になる。余りは貯金だ。」
私 「これで、家計を固定費と変動費に分けることが出来ました。次は何をするんですか?」
先生 「企業にとってはね、その業種で固定費と言うのは変わるけど、個人の家計と言うレベルではね、皆ほぼ同じ条件のはずだよね。」
私 「まあ、そうなりますね。」
先生 「普通の方はね、まず家計に手を付けようとすると変動費から手を付けるけど、お金に関して中級者になろうと思ったら、この固定費にメスを入れるんだ。」
お金の形(3)に続く